毎週、土日が憂鬱でした
妻が土日仕事で不在になります。年長組の娘と7時半から19時まで、ふたりきりで過ごすことになります。
もちろん娘のことは好きですし一緒に遊ぶのも好きですが、実は3年ぐらい土日が本当に辛かったです。。
遊びの終わりが見えないのでした。保育園ごっこで2時間とか。楽しんでくれて嬉しいのだけど、娘の気分次第で、何がいつまで続くかわからない感じ。
5歳過ぎてからは公園や買い物で外出を提案しても「今日はおうちで遊びたい」と返ってきて(「今日は」っていつもやないかい)、毎週説得から始めるのが大変でした。
毎回お菓子で釣るのも癖になってしまうし悩ましく。
そして、大体午前中は遊びを頑張るけれども、午後は平日の疲れもあり昼寝したくてたまらず気づけば寝ていました。
「今日は寝ないでよね」と毎週言われてしまうほど。寝落ちしてしまうことに私も申し訳なさは感じており、予定のない土日が続くのはほんとーにしんどかったです。正直。ごめん娘。
妻は平日夜に見ててもらっているので、割合としてはトントンか私の方が負担少ないかも?と思い、思い切った相談もできずにいました。
AIに打ち明けてみた
あるとき、AIにそのまま気持ちをぶつけてみました。
「土日が苦痛で、どうすればいいかわからない、自分たちが望んで生まれてきてくれた子供なのに。小学校に上がれば友達と遊ぶ時間が増え父親として深く一緒に遊べるのもあと数年なのは頭ではわかってる。でも今、土日がとにかくしんどいよ。妻にも相談しにくいよ」という、感情の吐き出しです。
そこで返ってきたのが、「娘と過ごす時間が苦痛な訳ではないですよね。見通しが立たないことが根本原因なのでは?」という言葉でした。
薄々わかってはいたものの指摘され言語化されるとそれだけでだいぶ気持ちは楽になりました。(感情の話ではなく、構造の話になったからだと思います。)
で、対話を続ける中で出てきた提案に「時間割を作る」があり、ピンときました。
考えたことがなかった
確かに前職で時間割は毎年つくって子供達と過ごしていたものでしたが、自分の家庭に応用する、という発想にはこれまで至らなかったです。
「土日の娘との時間」と「教員の専門性」が、自分の中で全く別のカテゴリに入っていたんだと思います。
最初は驚きましたが、計画を立てて、実際に土日にやってみることにしました。
娘が自分で時間割を書いた
ちょうど年長さんなので「小学校の練習だよ」と提案してみました。
娘は「やってみる!」と言って、私がスプレッドシートで作った時間割の「やること」に予定を書き始めました。
「おえかき」「さんすう」「こくご」「たいいく」など。
科目は別に実際の教科じゃなくてよかったけれど、算数や国語は娘が入れたいと言って書いてくれました。
翌朝の土曜日に早速時間割生活をスタートしました。
具体的には、9時〜15時30分まで6.5hのスケジュール。
9時までに朝食、歯磨き、着替えを終わらせようねーと声かけられるし、こちらも洗濯掃除皿洗いを9時までに終わらせなきゃとリミットがかかり朝の動きが捗りました。
やってみると娘は時計を見ながら「次は3じかんめだ」と言って自分から動くようになりました。
「かえりのかい」にはお菓子を用意しておいて、「今日何が楽しかった?」と聞くと、「国語の書き順!色々学べて楽しかったから」という答えが返ってきて、学習意欲が思ったより高いんだなというのも一つ発見になりました。
全て時間通り、にはもちろんいきませんでしたが、今後繰り返すうちに時間や内容を子供の様子を見ながら少しずつ合わせていく感覚は学級経営でやってきているので、運用であまり心配はなさそうと思いました。
なので手応えとしては初回の導入は大成功と感じました!
(作成したシートは以下です↓)

一番大きかったのは、娘の笑顔ではなかった
この取り組みで一番変わったのは、実は娘の満足度ではないかもと思います。
私自身が、一日の終わりまで元気でいられることでした。
活動の区切りがあることで終わりわかるし、自分の時間も仕組みの中に組み込める。
それだけで、時間の感じ方が全く別物に変わりました。
実際、2日目には「じしゅうじかん」を追加し「自分で好きな勉強を進める時間だよ。先生も他の仕事をしていることが多いよ」と説明。
隣に座るけれども別々の作業をして過ごせるようになり、日中にSRE学習の時間を確保することができました。
娘が「すごく楽しかった」という日は以前もありましたが、私が自分の心身をある意味犠牲にして遊びに付き合い続けて消耗していたら、また「寝ないでよ」と怒られる。それが数年続いていました。
それが、仕組みで持続できるようになると、娘にとっても私にとっても良い時間になる。散々思い悩んでいたのに解決策は単純なことでした。
そして、仕組み一つでこんなにも生活が変わるのかというのがまさに衝撃でした。
AIは答えを出したのではなかった
振り返ると、AIが「時間割を使えばいい」と正解を出してくれたわけではないと思います。
「見通しがないことが問題では」という構造の言語化を手伝ってくれました。
そこから先の対話で、「あー時間割いいかも!」と気づき導入を成功させることができたのは、私の中に8年分の蓄積があったからではないかと思います。
AIがなければ、おそらく「外出先をどうするか」「娘の機嫌をどう取るか」という方向で自分で延々考え続けて疲弊していたのだろうと思います。ギリギリでした。
対話を通して、問題の切り口を変えてくれたのが大きかったです。
そしてAIによって「専門知識の文脈を移植することができた」のだと感じています。
自分の中にあるものを別の文脈で使えるようになる、そういうスキルや視点を育てていけるとQOLはめちゃくちゃ上がるな!!と感じた出来事でした。我が家にとってはとてもハッピーな結果になりました。
仕組みはもう持っていた
エンジニアになってからAWSコスト削減をしたり、権限管理の仕組みを整えたり、チームが自律的に動けるような基盤を作ったりしていました。
それらは全て、教室でやっていたことの延長線上にある、と以前の記事で書きました。
今回、その話が家庭でも転用できることがわかりました。
「土日よ来ないでくれー泣」と願っていた私が、「こくごでは書き順をやろうかな」「来週あたり書店に行って一緒にドリルを選ぼうかな(書店に行く予定は”とくべつじゅぎょう”って書いてもらおう!)」と、なんと能動的に次の土日の計画を考えるようになっていました。
私の場合は仕組みはもう持っていて、家庭で使えると気づいていなかっただけでした。
お子さんをお持ちの方に参考になれば幸いと思い記事にしてみました。
いきなり時間割でなくても最初は午前・午後で大きく予定を子供と一緒に決めるだけでも見通しの面では随分変わってくると思うので、ぜひやってみてください。